【TOKYO ARTS Vol.3】『Invader/インベーダー』

慣れ親しんだ東京で、新たな視点に気付くことができる美術館を紹介しているTOKYO ARTS。ちょっぴり趣向を変えて、今回は街中に潜むストリートアートをピックアップ。

Invader』って?

インベーダーと聞くと、往年のシューティングゲーム「スペースインベーダー」を思い浮かべる方が多いと思います。

Invaderの正体はフランス人のアーティストで、パリを拠点として1990年代後半から世界各地にタイルを用いたモザイクアートをゲリラ的に発表。各都市での活動、これまでのInvation(侵略)を宝探しのように見つけていくアプリ「FlashInvaders」も存在し、世界的な人気を博しています。

東京ではどこで見られる?

基本的に「スペースインベーダー」のモチーフが主流ですが、それぞれの都市ならではのご当地作品を残していくのも彼の特徴。日本を代表するアートは、渋谷のとある高架を飛んでいる鉄腕アトム

かつて東京に138個あったアートも、現存するのは20個未満という噂。ビルの老朽化や器物損壊とみなされ撤去されてしまったり、高値で取引されるとあって盗難が絶えないという悲しい現実も。

GALLERYにはこれまでFlashした作品たちが都市別に蓄積されていきます。ポイント加算制ということもあり、世界各地に点在している『Invader』たちを集めていくのが密かな趣味。

香港でもFlashInvaders!

旅先もなるべくInvationされている都市を選び(公式サイトで確認できます)、街歩きを兼ねた壮大な宝探しを楽しんでいます。年始に訪れた香港のアートは個人的にすごく好み。

公式には発表されていませんが、「Harbour City」という香港最大級のショッピングモールが全面的にInvationに協力しており、建物内で多数のアートを見つけることができます。

こちらは路地でひっそり火を吹くご当地インベーダー。

彼がストリートに作品を残す理由は、‘誰しもが美術館やギャラリーに足を運べるわけではないから’だそう。

 

街中に潜んでいる『Invader』を見つけ出す作業はもはや冒険。アートを身近に感じることができる素晴らしい心意気やシステムがもっと認知され、より多くの人に愛されていきますように。

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